西表島について
西表島は、北緯24度20分東経124度の位置にあります
東京から直線距離にして約2,100km、東京札幌間の約2倍の距離を南方向へ移動します
那覇からですと460km、中国大陸との距離が約440kmですから那覇とほぼ同じ距離です
そして台湾との距離が約200Kmで、那覇よりもずっと近いということになります
- 面積
- 約284平方km、沖縄では沖縄本島についで2番目に大きい島です
全国では16番目に大きい島です
新潟県の佐渡島の約三分の一、琵琶湖のおよそ40%ほどの広さです
島の面積の90%近くが山岳地帯で、昼も暗いジャングルです
平地は、海岸沿いですが、主に仲間川が流れ出る東部海岸一帯、浦内川が流れ出る西部海岸一帯に広がっています
内陸部は、海抜470mの主峰古見岳をはじめとして400m級の山々が連なり、これらの山々の間をぬって大小30本近い川が東シナ海や太平洋へと注いでいます
- 気候
- 気候的には、亜熱帯に属し平均気温23.4度・平均湿度82%・年平均降雨量2,223mmです
- 台風
- 夏になると、年中行事のように台風がきます
島の人達は、もう慣れっこですが、やはり何度経験しても大型台風になると恐ろしいです
最近は、建物が頑丈になりましたのでそれほどでも無いのですが、カヤブキや瓦ぶきの家ばかりであった頃は、それはもう大変だったそうです
「カヤ」や「瓦」を吹き飛ばされるのは、ごく普通のことで、家ごと吹き飛ばされることもまれではなかったとのことです
西表島で観測された最大瞬間風速は、平成18年の69.9mです
- 人口
- 西表島には現在、1,244世帯、人口は2,321人
密度では1平方キロに8人が住んでいます
20年前よりも、2人ほど増えています
最近では、本土よりの移住者も増加傾向にあり、保育所も入園規制するほどです
- 産業
- 島の産業は、農業を主体にしています
東部地区ではサトウキビ、西部地区ではパイナップルやマンゴーの栽培が盛んに行われています
その他には、カボチャの栽培や牛の畜産などを平行して行う農家も増えてきています
牛は西表島としてのブランドは無く、こちらで子牛を約8ヶ月育て、セリに出し、買い取った業者が肥育して質の良い肉に仕上げそこで自分達のブランドにします
- 医療
- 島内には、県立八重山病院の診療所が西部、東部共に一箇所ずつ有り、各々医師が常駐しています
急病人がでますと昼間でしたら船で、夜でしたら海上保安庁のヘリを要請し石垣島の病院へと運ばれていきます
歯医者も二箇所にあります
- マラリヤ
- かつては、八重山特に西表島におきまして猛威をふるった風土病で、ハマダラ蚊によって病原菌が媒介されます
マラリヤにかかりますと高熱を発し、しだいに衰弱してついには死に至るという恐ろしい伝染病でした
この病気による一家全滅という例は珍しくなく、時には1つの村が全滅するということもあったと言われています
現在の八重山では、この恐ろしい風土病は撲滅されました
主な観光地
- 南風見田浜
- 南の道の終点「南風見田の浜」
南風見田の浜は2km以上に渡って、真っ白な砂浜が続いております
リーフで囲まれた海は遠浅で透き通り、美しい浜です
危険ですので、海水浴の際は、リーフの外に出ないようにお願いします
こちらは、時期になりますと天然のモズクが採れる場所でもあります(3月頃)
- 忘勿石
- 第2次世界大戦末期、波照間の全島民が軍の命令により南風見田に強制的に疎開させられました
その結果ほぼ全員がマラリヤに疾患し、たくさんの死者が出ました
この時の校長が自らの直訴により疎開を解除し、帰島しましたが、
この事実を決して忘れてはならないという思いから、帰島前にこの石に言葉を刻んだそうです
- 製糖工場
- 島内にあった4つの小型工場を買い上げ、1961年1月から操業を開始しています
実際の工場操業期間は、毎年1月から3月頃までと短いですが、他所からも大勢出稼ぎにみえて活気づく期間でもあります
2015年に建て替えられオートメーション化が進みました
- 仲間川
- 全長およそ17.5キロ、浦内川と共に西表島を代表する川で、日本のアマゾンとも呼ばれております
特に、川沿いに広がるマングローブ林は、約300ヘクタール、日本では一番広いマングローブ林で国の天然記念物に指定されております
- パイランドファーム
- 西表島の広大な果樹園、パインの収穫体験(期間限定)もできます
- 前良川(古見のサキシマスオウノキ)
- 全長4kmほどの川で上流付近では、6〜8月にかけて夜中に咲いて明け方散るという甘い香りのサガリバナという花をカヌーツアーで見ることができます
- 後良川ロードパーク
- 広大なマングローブ林を眺めることができます
- 野生生物保護センター
- 環境省の施設で、イリオモテヤマネコなどの希少生物の保護を目的としています
展示物もかなり充実していて、ちょっとした自然史博物館です
館内には、パネルや島に生息する動物の剥製が展示されております
- 由布島
- 水牛車で渡ることができる、熱帯植物の茂る観光の島です
- 野原ロードパーク
- 小浜島を一望できます
- 大見謝ロードパーク
- 大見謝川の川沿いにあり、海を見渡せる展望台とマングローブ林の中を歩ける遊歩道があります
- 海中道路
- 沖縄県最大の落差を誇るピナイサーラの滝を見ることができます
湾を横切って道路を造り、潮の流れを良くする為に道路の所々に海水の通り道を設けています
- 上原港
- 西表〜石垣間の北側の港です
ここから、鳩間島行の船も出ます
- 星砂の浜
- 星砂が有名な砂浜です
- 月が浜
(トウドゥマリ浜) - 三日月のような形の砂浜が特徴です
西表島で唯一、サーフィンが楽しめる場所でもあります
- 浦内川
- 沖縄県最大の川で全長39kmあります
- 干立
- ミミモチシダやヒメツルアダン、ビロウ、八重山ヤシなど学術的に貴重な植物が多いため国の天然保護区域に指定されております
- 祖納
- 祖先の祖と納めると書いて「祖納」(そない)と読みます
島内にある集落の中では早くから開けた地域です
- 白浜港
- 船でしか行けない集落「船浮」へ向かう船が出る港です
- 船浮
- 陸路が無いので白浜港から定期船に乗って約10分
さらに徒歩約10分で行けるイダの浜は透明度が高く大変美しい浜となっています
イベント
- 海神祭
- 毎年白浜にて、旧暦5月4日に開催される伝統的なお祭り「海神祭」が行われます